賃金カーブ
【読み方:ちんぎんかーぶ、分類:賃金】
賃金カーブは、縦軸に賃金、横軸に年齢をとって描いたグラフをいいます。これは、賃金(月収等)の推移を年齢(または勤続年数)から見たもので、通常、年齢や勤続年数が上がる(増える)につれて賃金も上がっていき、ほぼ右肩上がりの曲線が描かれます。その基本的な概念としては、年齢や勤続年数に伴って、仕事の経験値やスキルが上がる一方、教育費や住宅費なども含め、家計の生活費が上昇することに対応しているもので、日本においては、長期的な雇用関係を通じて賃金を支払う「年功序列賃金」がベースとなっています。
今日においても、定期昇給制度などにより、賃金カーブの右肩上がり(年齢と共に賃金が上昇する仕組み)は基本的に維持されていますが、一方で景気低迷や成果主義などにより、かつてほど年齢と共に賃金は上がりにくくなっており、また同年齢でも個人間の違い(バラツキ)が大きくなっています。その他にも、男性と女性、大企業と中小企業などで比べた場合、賃金カーブは大きく異なります。