冬季賞与
【読み方:とうきしょうよ、分類:賃金】
冬季賞与(冬ボーナス)は、「年末賞与(年末ボーナス)」とも呼ばれ、企業等の従業員に対して、毎年12月頃に支給される、定期給とは別に支払われる特別の給料(賞与)のことをいいます。これは、国家公務員については法律で、また地方公務員については条例で定められ、「期末手当・勤勉手当(期末勤勉手当)」と呼ばれるものが該当します。
一般に賞与(ボーナス)は、欧米では、特別配当や報奨金の類ですが、日本では、出費がかさむ夏と冬に生活保障的な一時金としての性格を帯びており、欧米に比べて年収に占める比重が高いです。その査定基準は、企業や部署、従業員の実績などによることが多く、また企業によっては、支給が年1回や年3回といったところもあります(制度として導入していないところもあり)。なお、賞与の水準は、経団連が夏と冬に業種別妥結結果(加重平均)を公表しており、大手企業と中小企業では大きな開きがあります。
ちなみに、日本では、賞与に類するものは古くからあり、江戸時代に商人が奉公人に対して、お盆と年末の時期に「仕着(夏は氷代、冬は餅代)」を配っていました。