呉越同舟
【読み方:ごえつどうしゅう、分類:四字熟語】
呉越同舟は、仲の悪い者同士が同じ所に居合わせたり、行動を共にしたりすることをいいます。これは、呉と越の人が同じ舟に乗ることに由来し、中国の春秋時代の思想家・孫武の作とされる兵法書の「孫子」の九地篇が出典となっています。その昔、中国の春秋時代、敵同士であった呉と越の国の人がたまたま同じ舟に乗り合わせましたが、暴風に襲われて舟が転覆しそうになった時には互いに助け合ったとされる故事に由来するそうです。
なお、たまに「呉越同船」と書かれるのを見かけることがありますが、これは単なる漢字の誤りです。
<本用語の使用例>
・世界初の○○のサプライチェーンの構築に向け、日本企業が呉越同舟で挑む
・野党各党の国会議員は中央政界での対立を封印し、呉越同舟の合同演説を行った
・当局の責任追及や実態解明という共通の目標を見据えた呉越同舟の様相を呈している