一期一会

【読み方:いちごいちえ、分類:四字熟語】

一期一会は、一生に一度限りの機会のことをいいます。これは、生まれてから死ぬまで(一生)を意味する「一期(いちご)」と、一つの集まりや一度の出会いを意味する「一会(いちえ)」からなる用語で、元々は茶の湯の会である「一期に一度の会」が転じて、一生に一度しかない出会いや一生に一度限りであることを意味するようになったそうです。また、「一期に一度の会」は、千利休の弟子・山上宗二が記した茶の湯の秘伝書「山上宗二記」の中で記載されており、茶の湯において、茶会は毎回、一生に一度だという思いを込めて、主客とも誠心誠意、真剣に行うべきことを説いた語として使われています。

一般に「一期一会」は、日常においてよく使われている四字熟語で、また飲食店やイベント、曲名などの名称でもよく用いられています。

<本用語の使用例>

・名残惜しむように眺め、一期一会の美を目に焼き付けた
・参加者は水や時の流れを感じながら、一期一会のひとときを味わった
・ボルドーでのシャトー巡りは、自分好みのワインと出会う一期一会の旅だった