無為自然
【読み方:むいしぜん、分類:四字熟語】
無為自然は、作為がなく自然のままであること、また人為的な行為を排し、宇宙のあり方に従って自然のままであることをいいます。これは、中国の春秋戦国時代の楚の思想家で、道家の開祖である老子が説いた「老荘思想」の基本的立場を表した概念(語)で、儒家の人為的な仁義道徳思想に対し、宇宙の根本を道や無と名づけ、これに適合する無為自然への復帰を人間のあるべき姿と説き、具体的には、知や欲を働かせず、自然に生きることを良しとしたものです。
なお、本用語と似たようなものとして、「無為自化(むいじか)」や「無為而化(むいじか)」などもあります。