内憂外患
【読み方:ないゆうがいかん、分類:四字熟語】
内憂外患は、国内にある心配事と外国から受ける心配事、また内にも外にも憂慮すべき問題が多いことをいいます。これは、中国の「春秋左氏伝」に由来し、国内を意味する「内(ない)」、国外(外国)を意味する「外(がい)」、憂えるを意味する「憂(ゆう)、患(かん)」からなる用語で、元々は国内外に解決すべき難題があることを表していましたが、現在では会社や組織などの様子を表す場合などにも広く用いられています。
なお、本用語と似たようなものとして、「内患外禍(ないかんがいか)」などもあります。
<本用語の使用例>
・首相は、あまりに無能で未熟な政治力から内憂外患を招いている
・今回の会議は、東日本大震災からの復興という内憂外患を抱える中での開催となった
・通貨安競争と保護貿易という外部の衝撃で、内需と輸出が同時に低迷する内憂外患の危機を迎える可能性が高まっている