茶番劇

【読み方:ちゃばんげき、分類:社会】

茶番劇は、底の見えすいた下手な芝居(ばかげた振る舞い)のことをいいます。これは、茶番狂言に由来する「茶番」と、台本や筋書きに基づいてある行為が観衆の眼前で実際に演じられる「劇」からなる用語で、日常的には、政治の茶番劇や官僚の茶番劇、企業不祥事の茶番劇などがよく見られ、ネガティブな意味合いで使われます。例えば、日本の政治では、裏で事前に取り決めておいて、国会では与野党が議論した感じを装って法案を通したり、また衆議院を解散したりすることがよくあります。

ちなみに、茶番狂言とは、江戸歌舞伎の楽屋内で発生し、江戸時代(18世紀中頃)に世間に広まった滑稽な即興寸劇のことで、これは、楽屋でお茶を給仕していた大部屋の役者が、余興で茶菓子などを使いオチにしたことに由来するそうです。

<本用語の使用例>

・与野党の対決も、強行採決も茶番劇である
・国民投票の利用が茶番劇と化したケースもある
・国務長官との会談で仲裁裁判所の判断を茶番劇と切り捨てた