てれこ

【読み方:てれこ、分類:口語】

てれこは、互い違いにすることや食い違うこと、あべこべ、逆さまなどをいいます。これは、元々は歌舞伎で二つの異なる筋を一つの脚本にまとめ、多少の関連をもたせて一幕おきに交互に展開することを意味し、主に関西で使われていました(関西弁の一つになっている)。その後、歌舞伎以外にも芸人の楽屋言葉として使われたため、全国的にも知られるようになりました。ちなみに、その語源については、「人の手(て)を入れて交互(こうご)にする」の略という説が有力のようです。

なお、カタカナで表記するテレコは、「テープレコーダー」の略で、昭和時代まではよく使われましたが、今日ではテープレコーダーを使う人が少なくなり、こちらはあまり使用しなくなっています。

<本用語の使用例>

・宅配便の荷物の送付状、テレコに貼ってもうた
・〇〇さんの立ち位置をテレコにしてバミっておいて
・当時、「おしゃれなテレコ」のキャッチフレーズで投入した商品が大ヒットした