首ったけ

【読み方:くびったけ、分類:概念】

首ったけは、「首っ丈」や「頸っ丈」とも表記され、ある思いに深くとらわれ、夢中になっているさまをいいます。これは、足元から首(頸)までの丈(高さ)を意味する「首丈」が音変化した言葉で、首の高さまで深くはまり込むという意から、何かに深くとらわれているさま、特に異性に心を魅かれて夢中になるさまを意味します(趣味や食べ物、造形物など様々な事物も対象)。ちなみに、近世前期の上方では「くびだけ」と言い、また現在の「くびったけ」の形は、近世中期以降に江戸を中心に用いられるようになったそうです。

一般に本用語は、日常的には、「新しい彼女に首ったけ」や「生まれたばかりの娘に首ったけ」というように使われます。