書き割り(書割)
【読み方:かきわり、分類:概念】
書き割りは、「書割」とも表記され、舞台セットにおいて、風景や建物などが描かれた張り物(木材を骨にして紙・布などを張ったもの)のことをいいます。これは、書いたものが何枚かに分かれていることに由来する名称で、芝居では大道具の一つで、木製の枠に紙や布を張り、建物や風景などを描いて背景とするものを指します。また、テレビのスタジオセットなどにおいても、風景や背景を絵で描いてあるものを指します。
一般に舞台で使用する背景の絵は、何でも「書き割り」と言うことが多いそうですが、これを用途別に細かく分類した場合、以下のような名称で呼ばれることもあります。
・書き割り:定規で線を引いたようにキッチリと家屋などを描いたもの
・遠見:風景など遠くの景色を描いたもの
・道具幕:木枠にはめずに、布などのまま幕として使うもの
・ドロップ:主に映像の世界で使われる写実的な背景幕
・書き割り幕:背景として使用する幕全般