介護認定審査会

【読み方:かいごにんていしんさかい、分類:機関】

介護認定審査会は、申請者が介護保険の給付を受けることが適当かどうか、またその範囲を審査・判定する組織をいいます。これは、市町村に設置された独立機関で、保健・医療・福祉に関する学識経験者によって構成されます(市町村が共同で設置することも可能)。また、審査会の委員は、市町村長が任命し、その任期は2年です。なお、委員となる学識経験者とは、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、介護支援専門員、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などとなっています(合議体を構成する委員の定数は5人を標準とし、市町村が定める数とされている)。

一般に介護認定審査会では、申請者の基本調査にもとづく「一次判定の結果」や「調査時の記述事項」、「主治医による意見書」などの内容をもとに、要介護・要支援認定の審査・判定(二次判定)を行い、その結果を市町村に通知します。また、本審査会が必要あると認めた場合は、市町村に対して、申請者(被保険者)の要介護状態の軽減または悪化防止のために必要な療養に関する事項など、附帯意見を述べることができます。