一姫二太郎
【読み方:いちひめにたろう、分類:諺】
一姫二太郎は、子どもを持つには、最初は育てやすい女の子で、次は男の子が良いという昔からの言い伝えをいいます。これは、よく「女の子一人に男の子二人の三兄弟」と解釈されることもありますが、源氏物語にも出てくるように「太郎」は「男の子」という意味ではなく「長男」の称であるため、本解釈は完全な間違いです。
古くから、赤ちゃんについて、女の子は男の子よりも夜泣きが少なく、病気にもなりにくく、無事に育ちやすいと言われ、また女の子の方が母親の手助けを早くからしてくれるので、女の子を最初に産むと理想的な育児が出来るという意味で良いとされました。
なお、この意味とは別に、最初の子は男の子を望んでいたのに、女の子が生まれてしまった時の慰めの言葉としてもよく用いられています。(特に昔の時代は、家の相続は長男となっていたため、女性には男の子を生まなければというプレッシャーが大きかった)