泣く子と地頭には勝てぬ
【読み方:なくことじとうにはかてぬ、分類:諺】
泣く子と地頭には勝てぬは、「泣く子と地頭には勝たれぬ」とも言い、道理を尽くしても、理の通じない者には勝ち目がないことの喩えをいいます。これは、道理(物事の正しい筋道)の通じない「泣く子(赤ん坊)」と「地頭(権力者)」とはいくら争っても勝ち目がないため、聞きわけのない子どもや横暴な権力者の無理には結局従うほかはないことを意味します。ちなみに、地頭とは、平安時代や鎌倉時代に荘園を管理し、税金を取り立てていた役人のことで、その昔権力を振りかざして横暴を働いていたそうです。
なお、本用語と似たようなものとして、「主人と病気には勝てぬ」や「童と公方人には勝たれぬ」などもあります。