天は自ら助くる者を助く
【読み方:てんはみずからたすくるものをたすく、分類:諺】
天は自ら助くる者を助くは、天(神)は他人に頼らずに一人(自分自身)で努力する者を助けて幸福を与えることをいいます。これは、英国の作家・医者であるサミュエル・スマイルズ(Samuel Smiles:1812年-1904年)の著書「自助論(Self-Help)」の序文に添えられた「Heaven(God) helps those who help themselves.」の日本語訳に由来するものです。
本著は、明治維新直後に中村正直(啓蒙思想家、教育者)の翻訳により「西国立志編」として日本に紹介され、福澤諭吉(著述家、啓蒙思想家、教育者、慶應義塾の創設者)の「学問のすゝめ」と並んで、国家の近代化を志す青年らを中心に広く親しまれ、その思想は近代日本の基礎を作る上で大きな影響を与えたそうです。