有終の美を飾る

【読み方:ゆうしゅうのびをかざる、分類:故事】

有終の美を飾るは、物事を最後までやり通し、立派に成し遂げることや、結果が立派であることをいいます。これは、中国の最古の詩集で、五経(儒教の経典として最も尊重される五つの経書)の一つである「詩経(大雅・蕩)」において、「初め有らざるなし 克く終わり有る鮮し」とあるのに基づき、終わりをしっかりと締めくくることを意味します。

一般に本用語は、スポーツや芸能などにおいて、「○○は引退式を兼ねたアイスショーで有終の美を飾った」や「ワールドツアーの有終の美を飾る」というようによく使われており、また似たような用語として「掉尾を飾る」などもあります。