庇を貸して母屋を取られる
【読み方:ひさしをかしておもやをとられる、分類:諺】
庇を貸して母屋を取られるは、「軒を貸して母屋を取られる」とも言い、一部を貸したばっかりに、やがて全部(重要な部分)を奪われるようになることをいいます。これは、庇(軒先)を貸しただけなのに、ついには家ごと奪われてしまうことに喩えたもので、またその意から、優しくして(保護して)あげた者から恩を仇で返されることもいいます。
なお、本用語と似たようなものとして、「片屋貸して母屋取られる」「鉈を貸して山を伐られる」「飼い犬(愛犬)に手を噛まれる」「恩を仇で返す」などもあります。