恩を仇で返す

【読み方：おんをあだでかえす、分類：諺】

恩を仇で返すは、身に受けた恩に対して感謝するどころか、逆に害を与えることをいいます。これは、本来であれば、世話になった恩人に対しては、感謝するのが筋であるのに、それとは逆に害（苦痛）を与える（加える）ことを意味します。

今の世の中において、この不条理はまかり通っているのが現実であり、多くの人は、一生の中で恩を仇で返された経験を持つのではないでしょうか？

なお、本諺と似たようなものとして「飼い犬に手を噛まれる」や「後足で砂をかける」、「庇を貸して母屋を取られる」などがあり、また反対のものとして「仇を恩で報いる」や「恩を以て怨みに報ず」などがあります。