一日の長
【読み方:いちじつのちょう、分類:故事】
一日の長は、「一日之長」とも表記され、年齢が少し上であることや、知識・経験・技能などが少し優れていることをいいます。これは、中国の思想書で、孔子没後、門人による孔子の言行記録を儒家の一派が編集した「論語(先進)」において、孔子の言葉として「吾一日長乎爾、亟吾以也(私が君らより少し年上だからと言って遠慮してはいけない)」とあるのに基づくものです。
一般に本用語は、自分に対して使う場合は、知識や経験、能力、技能、スキルなどを謙遜していう語であり、また似たようなものとして「亀の甲より年の功」などもあります。
<本用語の使用例>
・○○氏の方が、政治経験も与野党の人脈も一日の長がある
・専業メーカーが長年蓄積してきた経験とノウハウには一日の長がある