毒を以て毒を制す
【読み方:どくをもってどくをせいす、分類:故事】
毒を以て毒を制すは、「毒を以て毒を攻む」とも言い、悪を除くのに、他の悪を利用することをいいます。これは、中国の宋代の禅書「嘉泰普灯録」において、「機を以て機を奪い、毒を以て毒を制す」とあるのに基づくもので、悪いことをなくすために、他の悪いことを利用することや、悪人を除くために、他の悪人を使うようなことを意味します。
なお、本用語と似たようなものとして、「邪を禁ずるに邪を以てす」や「暴を以て暴に易う」、「夷を以て夷を制す」などもあります。