蛇の道は蛇
【読み方:じゃのみちはへび、分類:諺】
蛇の道は蛇は、同類の者は互いにその事情に通じているという喩えをいいます。これは、大きなヘビを指す「蛇(じゃ)」と、それよりも小さなヘビを指す「蛇(へび)」を使った喩えで、同類の者がすることは、その方面の者には容易に推測がつく(すぐに分かる)ことを述べたものです。また、その由来については、蛇(じゃ)の通る道は小蛇がよく知っているからとする説と、蛇(じゃ)の通る道は他の蛇(へび)もよく分かるからとする説があるそうです。
一般に本用語は、裏稼業や金融業、探偵業など、何らかの怪しさが伴う業種で使われることが多く、また似たようなものとして、「馬は馬方」や「刀は刀屋」、「餅は餅屋」、「病は医者歌は公家」、「悪魔は悪魔を知る」、「酒は酒屋に茶は茶屋に」などもあります。ちなみに、英語では、「The wolf knows what the ill heart thinks.」と言うそうです。