乾坤一擲/一擲乾坤
【読み方:けんこんいってき、分類:四字熟語】
乾坤一擲は、「一擲乾坤」とも呼ばれ、運命をかけて大きな勝負をすることをいいます。これは、易の卦の乾と坤、天と地、陰と陽を意味する「乾坤(けんこん)」と、思い切って全てをいっぺんに投げ捨てることを意味する「一擲(いってき)」からなる用語で、運を天に任せ、一世一代の大勝負に出ることの喩えとなっています。また、語源については、中国の唐中期の文人・儒者である韓愈(かんゆ)の詩「鴻溝を過ぐ」の中に、「竜疲れ虎困じて川原に割ち、億万の蒼生、性命を存す。誰か君王に馬首を回らすを勧めて、真に一擲を成して乾坤を賭せん」とあるのに基づきます。
一般に乾坤一擲は、世の中において、座右の銘やスローガンとしても広く用いられており、また似たようなものとして、「当たって砕けろ」や「一か八か」、「伸るか反るか」などもあります。
<本用語の使用例>
・先発フル出場した○○は、乾坤一擲のプレーを見せた
・来たる総選挙で乾坤一擲の反撃となるのか、正念場はこれからだ
・日本国内の市場縮小が続く中、○○社は海外の巨額買収で乾坤一擲の勝負に出た