天衣無縫
【読み方:てんいむほう、分類:四字熟語】
天衣無縫は、性格が無邪気で飾り気がないこと、詩や文章などにわざとらしい技巧がなく、自然で美しく完璧なことをいいます。これは、中国の唐代に作られたと言われる怪異短編小説の「霊怪録」において、天女が郭翰という青年に「天人の着物には針や糸を使わない」と言ったという故事に基づくものです。また、似たようなものとして、「天真爛漫(てんしんらんまん)」や「純真無垢(じゅんしんむく)」、「純一無雑(じゅんいつむざつ)」などもあります。
<本用語の使用例>
・主人公の少女役の声を天衣無縫に演じ、実にハマっていた
・彼はもはや、何にもとらわれない天衣無縫な存在となりつつある
・国王は、王子の海外での放蕩ぶりと天衣無縫な発言を案じておられた