異口同音
【読み方:いくどうおん、分類:四字熟語】
異口同音は、多くの人(みんな)が口をそろえて同じ事を言うことをいいます。これは、異なった口の意から多くの人の言葉を意味する「異口(いく)」と、一斉に言うことや口をそろえて言うことを意味する「同音(どうおん)」からなる用語です。また、その語源については、中国の東晋の葛洪(かっこう)の著である「抱朴子(道意)」の中に、「異口同声(いくどうせい)」とあるのに由来するそうです。
一般に本用語は、多くの人の意見が一致することを意味し、また似たようなものとして、「異人同辞(いじんどうじ)」や「異口同辞(いくどうじ)」、「衆議一決(しゅうぎいっけつ)」、「満場一致(まんじょういっち)」などもあります。
<本用語の使用例>
・収穫したリンゴを試食すると、全員が異口同音に「おいしい」と絶賛した
・周囲からは「起業もいいが、世の中そんなに甘くない」と異口同音に言われた
・天下り斡旋問題で、省庁の担当者は異口同音に「うちはやっていない」と強調した