悪因悪果

【読み方:あくいんあっか、分類:四字熟語】

悪因悪果は、悪い行いが原因となって、悪い結果が生ずることをいいます。これは、仏教用語で、良くない(悪い)結果をもたらす原因を意味する「悪因(あくいん)」と、悪い行いに対する報いを意味する「悪果(あっか)」からなる用語で、業(ごう)の思想と結びつき、自己の存在のあり方にかかわる因果性を述べたものです。また、業(ごう)とは、一つの行為は、原因がなければ起こらず、いったん起こった行為は必ず何かの結果を残し、さらにその結果は次の行為に大きく影響するという「どこまでも続く原因・行為・結果・影響」を総称したものをいいます。

一般に悪因悪果は、因果応報の悪い方で、仏教では、我々のする悪い行いには大きく分けて、十悪・五逆罪・法謗罪の三つあると説いています。なお、本用語の類似語には、「悪因苦果(あくいんくか)」があり、また反対語には、「善因善果(ぜんいんぜんか)」があります。

<本用語の使用例>

・現実を見てみると、決して善因善果、悪因悪果じゃないんだな
・いつまでたっても終りにならぬ、どこどこまでも悪因悪果、悪果によって新に悪因をつくる