二律背反
【読み方:にりつはいはん、分類:四字熟語】
二律背反は、哲学において、二つの相反する命題や推論が同じだけの合理性(妥当性)を持っていることをいいます。これは、ドイツ語の「Antinomie(アンチノミー)」の訳であり、ドイツの哲学者・カント(Immanuel Kant、1724-1804)によれば、純粋理性は四つのアンチノミーを持つが、特に重要なのは超越論的自由と自然必然性との間のそれであるとされています。
<本用語の使用例>
・景気回復と財政規律という二律背反の問題を同時に解決することは不可能である
・電力の安定供給と環境保全という二律背反する課題にいかに対応するかが問われる