タメ口/タメ語
【読み方:ためぐち、分類:俗語】
タメ口は、「タメ語」とも呼ばれ、相手と対等な口をきくことをいいます。これは、年下の者が年上の者(年長者)に対等の話し方をすることで、通常、ですます調の敬語を使わなかったり、年長者や先輩を呼び付けにしたり、なれなれしく話したりすることなどを指し、社会(日常)的には"失礼な行為"とされます。
元々は、本用語の「タメ(ため)」は、博打用語で「ぞろ目(同目)」を指すもので、1960年代から不良の隠語として「五分五分」の意味で使われるようになり、そこから「対等」や「同じ」という意味を表すようになったそうです。そして、1970年代後半から1980年代にかけて普通の若者も使うようになり、今日においては、子どもや大人など、若者以外でも広く用いられるようになっています。
一般にタメ口は、意図的に使う人を除けば、お笑いやバラエティ等のテレビの影響や家庭内のしつけ不足、若者間の独特な会話表現などにより、コミュニケーションの根本(基本)ができていないことによる「常識不足」で使う人が圧倒的に多いです。(例えば、新入社員のタメ口は明らかな常識不足)
<本用語の使用例>
・年上の方には「うん」はタメ口になり、失礼にあたる
・普通にタメ語で話しかけてくるので、先輩後輩という意識はない
・無礼講だからといって、上司に対してタメ口を使っていいわけではない