キレる
【読み方:きれる、分類:俗語】
キレるは、感情が大きく高ぶり、理性が利かなくなることをいいます。これは、主に対人関係において、不満や怒りの感情が積もり(高まり)、その人の我慢の限界を超えることによって一気に露わになる様子(衝動)を指します。
一般にキレる際の衝動は、他人の言動や態度、自分の思い通りにならない出来事(現実)などの要因があって起こり、その度合いは、腹を立てる程度のものから、人に危害を加えてしまう深刻なものまで様々となっています。
昨今の世の中においては、若者がキレやすいだけでなく、中高年を含む大人もキレやすくなっており、社会全体として、自分の感情をコントロールできない人が増えています。
ちなみに、「キレる」の語源には諸説がありますが、古来の諺にある「堪忍袋の緒が切れる」から「切れる」を採ったとする説と、激しく怒ったり興奮したりした際に、額角に青筋(静脈)が浮き立つ、その筋が「切れる」様相を表したとする説が有力だそうです。
<キレるを意味する俗語>
●マジギレ
本気で怒る(本当にキレる)さまを意味する。
●ブチギレ(ブチキレ)
本気で怒る(本当にキレる)さまを意味する。通常、突然キレ始めるといったニュアンスで使われる場合が多い。
●逆ギレ
注意されている人や怒られている人などが、かっとなって逆に怒り出してしまうさまを意味する。
<「キレる」の使用例>
・昨今、公共の場所で激昂し、キレる中高年が増えている
・彼女は、普段は明るくてカワイイけど、キレると本当に怖い
・首相は、通常の国会答弁では余裕綽綽なのに、予期せぬ事態で追い詰められるとすぐにキレる