小田原城の写真

小田原城は、神奈川県小田原市にあった平城(平地に築かれた城)をいいます。これは、鎌倉時代に土肥氏の居館があったのが始まりと言われ、室町時代に大森氏の居城となり、戦国時代の1495年に北条早雲が大森氏を滅ぼして本拠とし、以降、北条一族が5代に渡って城地を拡張して城郭を整備し、城下町を形成しました。そして、1590年に豊臣秀吉の小田原征伐で落城し、江戸時代には、徳川家の重臣が城主を継ぎました。

現在、小田原城跡は、本丸・二の丸の大部分と総構の一部が国の史跡に指定されています。また、本丸を中心に「城址公園」として整備され、1960年に天守閣、1971年に常盤木門、1997年に銅門、2009年に馬出門が復元されました。ちなみに、天守閣は、3重4階の天守櫓に付櫓や渡櫓を付した複合式で、地上38.7m、鉄筋コンクリート造、延床面積1822平米となっており、また標高約60mの最上階からは相模湾が一望でき、良く晴れた日には房総半島まで見ることができます。

所在地 神奈川県小田原市城内6番1号
築城年 1417年
遺構 石垣、土塁、水堀、空堀、大堀切、土塁、郭、障子堀跡
再建造物 天守、門

〇天守閣を撮影

天守閣

〇銅門を撮影

銅門

〇二の丸隅櫓を撮影

二の丸隅櫓