ACジャパン

【読み方：えーしーじゃぱん、分類：放送】

ACジャパンは、「AC：Advertising Council Japan」とも呼ばれ、広告を通じて様々な提言を発信し、住み良い社会の実現を目指す民間団体をいいます。これは、広告クライアントである一般企業や団体、広告を掲出するメディア各社、企画制作を受け持つ広告関連会社などを会員社とし、その会員社の会費で日々の運営が行われています。

その歴史（始まり）は、1971年に大阪で「関西公共広告機構」として発足し（提唱者は当時のサントリー社長・佐治敬三氏）、1974年に「社団法人公共広告機構」として認可を受け、全国組織となりました。そして、2009年に「公共広告機構」から「ACジャパン」に名称変更し、2011年には内閣府の承認を得て、公益社団法人となりました。

現在、ACジャパンは、広告の持つ強力な伝達力や説得機能を活かし、社会・公共のためになる「公共広告」を制作し、日本全国でキャンペーン展開をしています。また、その作品については、毎年、広告賞を受賞するなど、国内外で高く評価されています。

＜公共広告について＞

欧米では、「PSA：Public Service Advertising (Announcement)」と呼ばれ、一般の商業広告と異なり、商品の宣伝や企業イメージ向上などを主たる目的とせず、広告の持つ力を公共（社会）に役立て啓発させようとする理念を持つ広告で、現在、人間や社会が抱える問題に対して、「市民を啓蒙し、啓発を促すための広告によるコミュニケーション」と言うことができる。