矛盾
【読み方:むじゅん、分類:概念】
矛盾は、元々の意味は「矛(ほこ)」と「盾(たて)」で、つじつまが合わないことや、物事の道理が一貫しない(筋道が通らない)ことをいいます。これは、中国の春秋・戦国時代の法家である韓非の著書「韓非子」の一篇「難」の故事が語源(出典)とされています。
その昔、中国の楚の国で、矛と盾を売り歩いていた商人が「この矛はどんな堅い盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」とセールストークで言ったそうです。ある日、これを聞いた客の一人が「それでは、この矛で、この盾を突けばどうなるのか?」と尋ねたところ、この商人は返答に困ってしまい、そこから「矛盾」は論理的につじつまが合わない意味となったそうです。
なお、矛盾には、上記の意味以外に、武器をとって戦うことや敵対するといった意味もあり、また論理学の用語(概念)としても使われています。
<本用語の使用例>
・目撃情報もあり、供述と事故の状況には矛盾がある
・こんな矛盾だらけの屁理屈、国民は納得できるはずがない。
・企業の競争力を弱体化させ、国の成長戦略の方向性に大きく矛盾するものとして、断固反対する