サシ/差し
【読み方:さし、分類:概念】
サシは、「差し向かい」や「差し向かう」が略されたもので、漢字で「差し」とも書き、二人で向き合う(対座する)ことをいいます。これは、江戸時代頃から使われており、元々はヤクザや博打打ちなどが使う「アウトローの言葉」でしたが、今日でも日常において「アウトロー的な言葉」として使われています。
また、二人で向き合う以外に、二人で向かい合って何かをするといった意味合いもあり、「サシで飲む(二人だけで飲む)」、「サシで飯を食う(二人だけで食事をする)」、「サシで話す(二人だけで話す)」、「サシでケリをつける(一対一で勝負する)」といった言い回しもよく使われます。通常は、男性が使うことが多いですが、スケバンやヤンキー女子などの女性も時として使うことがあります。
ちなみに、競艇で「差し」といった場合は、決まり手の一つで、先にターンしていった艇の内側を鋭く突き抜けて勝つ戦法をいいます。