世知辛い
【読み方:せちがらい、分類:概念】
世知辛いは、「世渡りが難しい、生活していきにくい、暮らしにくい」や「金銭に細かくてケチだ、計算ずくで心にゆとりがない、打算的でこせこせしている、抜け目がない」といった意味がある用語です。これは、例えば、前者の意味では、「世知辛い世の中になった」、後者の意味では、「世知辛い商法」や「世知辛い男」といった言い回しがあります。
元々、世知辛いの「世知」は、仏語(仏教に関する語、仏の教え)において「世俗の知恵」を意味し、日本では「世渡りの才」も表すようになり、さらに「勘定高い」や「せこい」といった意味でも用いられるようになりました。なお、「世知辛さ(せちがらさ)」は、本用語の名詞形です。
<本用語の使用例>
・なんだか世知辛いように思えますが・・・
・社会全体が疲弊してますます世知辛い方向になりつつある
・物語では、世知辛い若者の現状が等身大で表現されている