退っ引きならない(のっぴきならない)

【読み方:のっぴきならない、分類:口語】

退っ引きならない(のっぴきならない)は、避けることも退くこともできず、動きがとれない(どうにもならない)ことをいいます。これは、「退き引き(のきひき)」の音変化したもので、後ろへ引き下がることや逃れることを意味する「退っ引き(のっぴき)」に、打ち消しの連語の「ならない」が組み合わさったものです。

一般に本用語は、日常的には「のっぴきならない状況」や「のっぴきならない事態」、「のっぴきならない事情」、「のっぴきならない用事」、「のっぴきならならい問題」というように、他の語と組み合わせて使われることが多いです。なお、本用語と似たようなもの(類語)として、「どうにもならない」や「抜き差しならない」、「こう着状態の」、「袋小路の」などがあります。