切羽詰る(せっぱつまる)
【読み方:せっぱつまる、分類:概念】
切羽詰るは、「切羽詰まる」とも表記され、ある事態(物事)などが間近に迫って、どうにもならなくなる(切り抜けられなくなる)ことや、身動きが取れなくなることをいいます。また、本用語の「切羽」とは、日本刀の刀身の鍔(つば:刀身と柄の間に装着されている部分で、柄を握る手を防御するもの)の表裏が、それぞれ柄(つか)と鞘(さや)に接する部分に添える薄い楕円形の金物のことをいいます。
一般に窮地(逃れようのない苦しい立場)に追い詰められた時に「切羽」が詰まると、逃げることも刀を抜くことも出来なくなるため、これより為す術がなくなる(どうにもならなくなる)といった意味となったそうです。なお、本用語は、日常的には、「切羽詰って口から出まかせを言う」や「切羽詰って上司に泣きつく」というように使われます。