有り難う/有難う/ありがとう
【読み方:ありがとう、分類:口語】
ありがとうは、漢字で「有り難う(有難う)」とも表記され、感謝したり、礼を言ったりする時に用いる言葉をいいます。これは、感動詞としても用いられ、丁寧に言う場合は「ありがとうございます」、また関西地方では「おおきに(おおきにありがとうの意)」があります。
その語源は、形容詞「ありがたし(有り難し)」の連用形「ありがたく(有り難く)」がウ音便化し、「ありがとう」となったそうです。また、「ありがたし(有り難し)」は、「ある(有る)こと」が「かたい(難い)」という意味で、元々は「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表していたそうです。
※感動詞:自立語で活用がなく、主語にも修飾語にもならず、他の文節とは比較的独立して使われるもの。
ちなみに、"ありがとう"は、英語では「Thank you(サンキュー)」、フランス語では「Merci(メルシー)」、ドイツ語では「Danke schon(ダンケ・シェーン)」、スペイン語では「Gracias(グラシアス)」、イタリア語では「Grazie(グラツィエ)」、中国語(北京語)では「シェシェ」、韓国語では「コマッスムニダ」と言います。
<若者言葉の「ありがとう」に関する略語(俗語)>
・ありござ:ありがとうございます
・あとんす(あとーんす):ありがとうございます
・おはあり:「おはよう」と言ってくれてありがとう
・おかあり:「おかえり」と言ってくれてありがとう
・おつあり:「お疲れ様」と言ってくれてありがとう
・おやあり:「おやすみ」と言ってくれてありがとう