億劫(おっくう)
【読み方:おっくう、分類:概念】
億劫(おっくう)は、面倒で気が進まないこと(さま)をいいます。これは、一劫(いっこう)の億倍で非常に長い時間(永遠)を意味する仏教用語が原語で、そこから、あまりに時間が長くかかるためにやりきれない、計り知れない時間がかかることは容易ではなく面倒に感じるという意味となり、それが転じて、"面倒で気が進まないさま"を意味するようになりました。
ちなみに、「劫(こう)」とは、極めて長い時間を意味し、古代インドにおける時間単位のうち最長のものとなっており、また循環宇宙論の中では、一つの宇宙(世界)が誕生し消滅するまでの期間と言われます。
<本用語の使用例>
・二日酔いの朝は、朝食を準備するのすら億劫になるものだ
・30代後半になると、恋愛に対してドンドン億劫になってきた
・近頃いくら眠っても寝不足ぎみで、仕事へ行くのを億劫に感じていた