ペペロンチーノ
【読み方:ぺぺろんちーの、分類:イタリア料理/パスタ】
ペペロンチーノ(Peperoncino)は、正確には「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(Aglio Olio e Peperoncino)」と呼ばれ、イタリア料理の一つをいいます。
イタリア語で、aglio(アーリオ)は「ニンニク」、olio(オーリオ)は「油(オリーブオイル)」、peperoncino(ペペロンチーノ)は「唐辛子」を意味することから、Aglio Olio e Peperoncinoは、ニンニクとオリーブオイルと唐辛子を調理してソースとする、パスタ料理全般を指します。
日本では、単に「ペペロンチーノ」と呼ばれていますが、本場イタリアなどでは、「spaghetti aglio olio e peperoncino」のように使用するパスタの名前を併記します。
一般にペペロンチーノは、イタリアを始め各国で家庭料理として作られ、材料や作業工程の少ないシンプルな料理ですが、素材の選別から下処理・火の通し方・仕上げ方に至るまで調理法は多岐にわたり、作り手によってその味は大きく異なります。また、家庭でまともに材料を用意していないような「絶望的な状況」でも作れるため、「絶望のパスタ」などとユーモアを込めて呼ばれることもあります。
ちなみに、日本においては、1970年代後半、スパゲッティと言えば「ミートソース」や「ナポリタン」程度しか知らなかった時代、そこに加わる新たな一品として登場し、次第にメニューとして定着していったそうです。