すべり芸人
【読み方:すべりげいにん、分類:芸人】
すべり芸人は、すべり芸を行う、お笑い芸人のことをいいます。また、すべり芸とは、一発芸や一発ギャグ、トークなどで、その場を微妙な空気(雰囲気)にしてしまう芸のことをいいます。
通常、何かをして「受けない(すべる)」という状況は、興ざめした(シラけた)雰囲気を作り出しますが、その一方で決して笑いが起きないわけではなく、静まり返った後に失笑もしくは苦笑するといった「笑い」が起きることもよくあり、これより「すべり芸」は「受けない(スベる)」という"失敗を笑いにつなげる芸"とも言えます。
かつて(一昔前)は、「スベる」ことは、芸人として最低な評価を意味する「ダメ芸人」の烙印でしたが、2000年代後半になって「すべり芸人」が多くのバラエティ番組から呼ばれるようになりました。
その理由(要因)として、「たとえすべっても、それで場が盛り上がれば番組としては成功」という考え方が制作者側にあるため、ツッコむ方とツッコまれる方のバランスを考えて、ツッコまれる方の一つとして「すべり芸人」がキャスティングされています。
ちなみに、初期の代表的なすべり芸人には、2007年6月8日放映の「徹子の部屋」において、すべり芸を確立させた芸人として紹介された村上ショージさんが挙げられます。