拘縮
【読み方:こうしゅく、分類:状態】
拘縮は、一般的には「筋肉の持続性収縮、関節の動きが制限された状態」を意味し、介護や看護においては、関節軟部組織の収縮のために、関節の他動運動(身体の特定部位を第三者または機械などの外力によって動かすこと)が制限される状態をいいます。具体的には、寝たきりや長い間体を動かさない状態が続くと身体はどんどん衰え、筋肉や皮膚など関節周囲の軟部組織が伸縮性を失って固くなり、その結果関節の動きが悪くなる状態を指します。
一般に介護において「拘縮」を起こすと、手足の関節を動かす際に痛みが出て本人が辛い思いをするだけでなく、介護する側も介護がしにくくなり、負担が増えます。そのため、拘縮を起こさないようにするために、関節を動かすストレッチ運動などの防止措置が重要となります。
・伸展拘縮:曲げる動作が制限される拘縮
・屈曲拘縮:伸ばす動作が制限される拘縮