大和撫子
【読み方:やまとなでしこ、分類:男女】
大和撫子は、日本の女性の清楚な美しさ(飾りけがなく、清らかな美しさ)を讃えていう語をいいます。これは、日本の古称を意味する「大和(やまと)」と、撫でるように可愛がっている子を意味する「撫子(なでしこ)」からなる用語で、またナデシコ科の多年草(可憐で綺麗な花が咲く、秋の七草の一つ)の別名を指し、女性を"ナデシコの花"に見立てて言う美称となっています。
一般に大和撫子の明確な定義はありませんが、古き良き日本(明治時代~昭和時代)のイメージで言えば、常に控えめで目立たず、自己主張は決して強くないものの、基本的な教養や素養を備え、かつ礼儀と気品(上品さ)があって、イザという時に男性を助けたり、家族を守ったりできる、しっかりとした女性といった感じでしょうか?
昨今では、社会が西洋化(欧米化)したせいか、大和撫子タイプの女性はいなくなった感じもしますが、決して絶滅した訳ではありません。日本の古き良き女性の伝統は、人間教育のしっかりとした一部の家庭において、「大和撫子」として誇りを持つ祖母から母、母から娘へと今でも引き継がれています。
<本用語の使用例>
・大阪女性は、夫を立てる大和撫子の傾向があるそうだ
・彼女の柔らかな物腰は、まさしく大和撫子の佇まいがあった
・大和撫子のような日本人本来の美しさを持った女性に憧れる男性は多い