大壁
【読み方:おおかべ、分類:壁】
大壁は、柱が外部に現れないように仕上げを施した壁のことをいいます。これは、柱を壁の中に隠して見えなくする仕上げ法(大壁造り)で作られ、一般的には洋風の部屋(洋室)の壁の形式ですが、特殊なデザインの和室(大壁和室)にも取り入れられています。また、大壁に対して、柱を外側から見えるようにした壁を「真壁(しんかべ)」と言い、柱を露出し、柱と柱の間に塗り壁や張り壁が施される、伝統的な日本家屋に用いられています。
一般に大壁は、壁の仕上げ材が柱面の外側に施され、気密性もよく、防寒・防湿・防音の効果も高いというメリットがある一方で、壁の内部に湿気が入り込むと乾燥しにくいため部材が痛みやすくなるというデメリットがあります。