地盤調査

【読み方:じばんちょうさ、分類:工程】

地盤調査は、地質学的・土質工学的に土地の表層部の強度について調べることをいいます。これは、建築物を建てる際に、地層の配列・分布、土の密度・固さなど、地盤の物理的・力学的・化学的な性質や地下水の状態に関して調査することであり、その方法には、文献調査や現地視察などの「予備調査」と、設計・施工に必要な個別の地盤情報を得るための「本調査」があります。

一般に住宅建築(戸建て)のための地盤調査は、地盤が建物を安全に支えられるか、また支えられない場合は、その対応策を調べることを目的として行われます。現在、調査方法には、ボーリングやサウンディング、サンプリング、室内土質試験などがあり、その中でも、先端がスクリュー状になった棒を回転貫入させる「スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)」が一般的ですが、二つ以上の方法を組み合わせて調査を行うこともあります。

なお、地盤調査の結果によって、適切な基礎構造を決定したり、また地盤改良が必要な場合は、その対応策を具体的に明示します。ちなみに、戸建ての場合、調査時間は数時間程度で、試験結果は一週間程度で出ます。