藪から棒
【読み方:やぶからぼう、分類:諺】
藪から棒は、突然に物事を行うこと、何の前触れや前置きのないさまをいいます。これは、藪(やぶ)の中から突然に棒を出すという意から来ており、「唐突さ」の喩えとなっています。また、同じ藪がつく表現に「藪から蛇」があり、同じく藪の中から突然出てくれば驚くことに変わりないですが、余計なことをして、かえって悪い結果になることをいいます。
一般に本用語は、日常において、予期せぬことが当然起こったり、出し抜けに物事を行ったりすることの喩えとして使われており、また似たようなものとして、「窓から槍」や「寝耳に水」、「青天の霹靂」、「足下から鳥が立つ」などもあります。
<本用語の使用例>
・総理の藪から棒の発表に会見場には怒声が飛んだ
・こんな話題を藪から棒に言い出すとは焼きが回ったのか
・党本部にも相談せず、藪から棒のように知事選出馬を表明した