君子危うきに近寄らず

【読み方:くんしあやうきにちかよらず、分類:諺】

君子危うきに近寄らずは、「君子危うきにのぞまず」とも言い、教養があり徳がある人は、自分の行動を慎むため、危険なところには近づかないことをいいます。これは、学識・人格ともに優れ、徳行の備わった立派な人を意味する「君子」を主語としたもので、分別のある人が取るべき行動(対応)を説いたものです。また、本用語を孔子の言葉と思っている人も多いようですが、その出典は不詳となっています。

なお、本用語と似たようなものとして、「聖人は危きに寄らず」や「命を知る者は巌牆の下に立たず」などもあります。