義を見てせざるは勇無きなり

【読み方:ぎをみてせざるはゆうなきなり、分類:故事】

義を見てせざるは勇無きなりは、人として為すべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからであることをいいます。これは、中国の思想書で、孔子没後、門人による孔子の言行記録を儒家の一派が編集したものである「論語(為政)」において、「其の鬼に非ずして之を祭るは諂うなり。義を見て為さざるは勇無きなり」とあるのに由来するものです。また、義とは、儒教において、五常(仁・義・礼・智・信)の一つで、人の行いが道徳や倫理にかなっていることをいいます。