幽霊の正体見たり枯れ尾花
【読み方:ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな、分類:諺】
幽霊の正体見たり枯れ尾花は、恐れていた実体を確かめてみると、案外平凡なものであることの喩えをいいます。これは、幽霊かと思ってよく見たら、枯れたススキの穂であったという意から来ており、人は恐怖心や疑いの気持ちがあると、何でもない物まで恐ろしく見えたり、また恐ろしいと思っていたものでも、正体を知ると何でもなかったりすることを喩えたものです。
一般に本用語は、物事を冷静かつ客観的に見ることの大切さを示唆しており、また似たようなものとして、「疑えば目に鬼を見る」や「疑いは暗中の人影」などもあります。