贔屓の引き倒し

【読み方:ひいきのひきだおし、分類:諺】

贔屓の引き倒しは、「贔屓の引き倒れ」とも言い、ひいきし過ぎて、かえってその人を不利にすることをいいます。これは、特定の人だけ贔屓をし過ぎると周囲の人の反感を買い、かえってその人の迷惑になることを述べたものであり、「組織や集団においては、人への対応には注意せよ!」という戒めも含んでいます。ちなみに、贔屓(ひいき)とは、気に入った人に特に目をかけ世話をすること(引き立てること)、気に入ったものを特にかわいがることなどをいいます。

なお、本用語と似たようなものとして、「寵愛昂じて尼になす」や「甲張り強くして家押し倒す」、「弱き家に強き甲張り」などもあります。