禍を転じて福と為す

【読み方:わざわいをてんじてふくとなす、分類:故事】

禍を転じて福と為すは、有名な故事成句の一つで、禍に襲われても、それを逆用して幸運(有利)になるように取り計らうことをいいます。これは、中国の戦国時代の史書である「戦国策(燕策)」に「聖人の事を制するや、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」とあるのに由来するもので、具体的には、自分の身に降りかかった災難や失敗を上手く利用して、逆に自分に有利になるように対処することを意味します。

なお、本用語と似たようなものとして、「失敗は成功のもと(失敗は成功の母)」や「しくじるは稽古のため」、「七転び八起き(七転八起)」などもあります。

※「禍を変じて福となす」という言い回しは誤り。