1ワット(1W)

【読み方:いち(わん)わっと、分類:電気】

ワット(W:Watt)は、国際単位系(The International System of Units:SI)の基本単位の一つで、電力や仕事率、放射束(単位面積を単位時間内に通過する放射のエネルギーを測った量)を表わす単位をいいます。これは、電力について言えば、電気が仕事をする力(電気が1秒間にする仕事の大きさ)を表す単位であり、日常面では、家電の消費電力も本単位(W)で示されます。また、その名称は、実用的な蒸気機関を完成させた英国の技術者・発明家であるジェームズ・ワット(James Watt:1736-1819)にちなんでいます。

一般に1ワット(1W)は、「毎秒1ジュールの割合で仕事をする時の仕事率」、「1ボルトの電位差のある2点間を1アンペアの電流が流れて1秒間に消費される電力〔電力(W)=電圧(V)×電流(A)〕」と定義されます。具体的には、電力を使って、電灯が光を出したり、モーターが動いたり、電気ストーブが熱を出したりする際の大きさを表しており、例えば、500ワットと1000ワットの電気ストーブでは、後者は前者の2倍の熱を出します。

<本用語の使用例>

・出力1ワット×2のステレオスピーカーも内蔵している
・消費電力1Wの家電って身の回りには、ほぼ存在しません
・CNTは熱を伝えやすいため、熱抵抗が1ワット当たり0.05度Cと低い