1アンペア(1A)

【読み方:いち(わん)あんぺあ、分類:電気】

アンペア(Ampere)とは、国際単位系(The International System of Units:SI)の基本単位の一つで、電流(電気の流れ)の大きさを表す単位をいいます。これは、1秒間に流れる電気の量(1秒間に何個の電子が通り抜けるか)を表すもので、その名称は、「アンペールの法則」の発見など電磁気学の基礎法則を確立したフランスの物理学者であるアンドレ・マリ・アンペール(1775-1836)にちなんだものとなっています。

現在のアンペアの定義(1948年の国際度量衡総会の決議による定義)は、「真空中に1メートルの間隔で平行に配置された無限に小さい円形断面積を有する、無限に長い二本の直線状導体のそれぞれを流れ、これらの導体の長さ1メートルにつき、2×10(-7乗)ニュートンの力を及ぼし合う一定の電流である」とされています。また、オームの方式(一定の導体に流れる電流は電圧に比例し、抵抗に反比例するという法則)では、「電流(I)=電圧(V)/抵抗(R)」という関係式が成り立ちます。

以上より、基本定義では、1アンペア(1A)=2×10(-7乗)ニュートンであり、オームの法則では、1アンペア=1ボルト1オームという関係式が成り立ちます。ちなみに、具体的なイメージとしては、電力会社のウェブサイトでは、「1アンペアは、100ワットの白熱電球1個分を使用することができる量」と記されていました。

<家電製品のアンペア計算>

電流(アンペア)=電力(ワット)/100V(一般家庭用電圧)

消費電力が1000ワットのドライヤーを家庭で使用する場合、通常、日本の家庭用電圧は100ボルトのため、流れる電流の大きさは「1000ワット/100ボルト=10アンペア」となります。